Fall 2014 Workshop
Fall 2014 Workshop -The 30th Anniversary- co-organized by TJSC and JFLA
* The workshop registration fee for TJSC members will be waved, thanks to generous donations from Nagoya University and Waseda University. (FYI, $30.00 for non-members. $20/year for TJSC membership.)
Theme: カリフォルニアの日本語教育:過去を振り返り、未来を考える
Date: Sunday, November 2nd, 2014
Location: Japan Foundation Los Angeles (JFLA) (5700 Wilshire Blvd., Suite 100, Los Angeles, CA 90036)
Keynote Speakers: Dr. Yasu-Hiko Tohsaku, University of California, San Diego
基調講演には、カリフォルニア大学サンディエゴ校の當作靖彦をお招きし、午前中の前半には、「アメリカにおける日本語教育の過去・現在―『わかる』から『できる』へ」という表題で、全米に於けます戦後の日本語教育の発展についてご講義いただきます。午前中の後半には、カリフォルニアに於けます日本語教育の発展の歴史と今後の課題についてのパネルディスカッションを予定しており、TJSCの歴代会長さん、並びに南カリフォルニアでご活躍中の先生方をお招きし、1) 幼稚園と小学校、2) 高等学校、3) 短期大学、4) 4年生大学、5) 継承日本語学校、そして6) 加州日本語学園協会のカテゴリーで、それぞれお話頂きます。そして、午後は、當作先生が「アメリカにおける日本語教育の未来の形―『できる』から『つながる』へ」と題して、テクノロジーの発達に伴うグローバル化の中での日本語教育のあり方について、実例も交えてお話下さいます。
概要
當作靖彦(カリフォルニア大学サンディエゴ校)
第1部 アメリカにおける日本語教育の過去・現在 ―「わかる」から「できる」へ
戦後エリート大学で徐々に日本研究、日本語教育が行われるようになり、1963年、Association of Teachers of Japanese (ATJ)が設立された。この時の会員数は70数名で、大学の日本文学研究者、言語学研究者を中心とする団体であった。70年代からの日本の経済発展とともに日本語プログラムを開設する大学が増加し、日本語学習者数も飛躍的に増える。80年代には日本語を教える中学校・高校も増えた。日本の経済が停滞した後は、ポップカルチャー、アニメ、マンガなどに興味を持つ若者が日本語を学習し、日本語教育は順調な発展を続け、ナショナルスタンダーズの作成、AP Japanese Language and Cultureも作られた。2012年にはATJとNational Council of Japanese Language Teachers (NCJLT)が合併し、American Association of Teachers of Japanese (AATJ)となったが、会員数は1500人を越え、会員の多くは、日本語教育を行う教師で、アメリカにおける日本語教育の現状を反映していると言える。第1部では、戦後のアメリカの日本語教育の軌跡をふりかえり、その後、カリフォルニアにおける様々な形の日本語教育の過去と現在を概観してみる。
第2部 アメリカにおける日本語教育の未来の形 ―「できる」から「つながる」へ
テクノロジー主導のグローバル化が急速に進み、世界がどんどん狭くなり、今までつながらなかった人たちと簡単、かつ即座につながる時代となった。また情報が毎分、毎秒大量に発信され、情報が経済、社会を動かす時代になったとも言える。一見便利な世界になったようであるが、世界が直面する問題は複雑になり、問題を解決するための高度の問題解決能力が必要になってきた。テクノロジーの発達により、これまで人間がしてきた仕事はロボットやコンピュータが行うようになり、ごく普通の能力しかない人間は仕事を失うことになり、現在のグローバル化を生き残ることができる能力を持った人間を生み出すことが教育の目標となってきた。21世紀を生きるためのいわゆる21世紀型スキルを賦与することが、各教科の知識を与えることよりも上位の教育目標となってきて、日本語教育もそれに対応する必要が出てきた。第2部では、アメリカの公教育というコンテクストにおける、グローバル化に対応した日本語教育の姿はどうあるべきかを考える。
パネリストの方々のご紹介
K-6:Ms. Mina ShiratoriAssistant Principal, El Marino Language School (K-5)Program Specialist, K-12 Dual Language Program
High School:Ms. Rie Tsuboi
Teacher, San Dieguito Academy
Former Board Member, California Association of Japanese Language Teachers (CAJLT)
Community College:
Ms. Fumiko Ishii
Professor, Irvine Valley College
Former President, TJSC (2012-2013)
University of California:
Dr. Eiko Ushida
Lecturer, University of California, San Diego
Former President, TJSC (2008-2010)
California State University:
Ms. Yoko Pusavat
Professor Emerita, California State University, Long Beach
Former President, TJSC (1987-1988)
Heritage Japanese Language School:
Ms. Hiromi Kishimizu
Senior Instructor, Orange Coast Gakuen
California Association of Japanese Language Schools (CAJLS):
Ms. Kimie Matsumoto
Principal, Southeast Japanese School
President, CAJLS
9:00-9:30 Registration
9:30-9:45 Greetings and Announcements
9:45-10:45 Morning Session I
「アメリカにおける日本語教育の過去・現在―『わかる』から『できる』へ」 Keynote Speaker: Dr. Yasu-Hiko Tohsaku, University of California, San Diego
10:45-11:00 Break
11:00-12:00 Morning Session II
パネルディスカッション「カリフォルニアの日本語教育の過去と現在」
Facilitator: Dr. Yasu-Hiko Tohsaku, University of California, San Diego
Panelists:
K-6: Ms. Mina Shiratori, El Marino Language School
High School: Ms. Rie Tsuboi, San Dieguito Academy
Community College: Ms. Fumiko Ishii, Irvine Valley College
University of California: Dr. Eiko Ushida, University of California, San Diego
California State University: Ms. Yoko Pusavat, California State University, Long Beach
Heritage Japanese Language School: Ms. Hiromi Kishimizu, Orange Coast Gakuen
California Association of Japanese Language Schools: Ms. Kimie Matsumoto, Southeast Japanese School
12:00-1:15 Lunch
(12:15-12:45) Global 30 Information Session
Nagoya University, Waseda University, Osaka University, and Tohoku University
1:15-2:15 Afternoon Session I
「アメリカにおける日本語教育の未来の形―『できる』から『つながる』へ」 前半
Keynote Speaker: Dr. Yasu-Hiko Tohsaku, University of California, San Diego
2:15-2:30 Break
2:30-3:30 Afternoon Session II
「アメリカにおける日本語教育の未来の形―『できる』から『つながる』へ」後半
Keynote Speaker: Dr. Yasu-Hiko Tohsaku, University of California, San Diego
3:30-4:00 Evaluation and Closing Remarks
*Subject to change.
JFLAさんが図書の貸し出し業務を行って下さいます(http://www.jflalc.org/library.html)。JPT Americaさんと紀伊国屋書店さんが書籍販売を行われます。
*ドアプライズは、JPT America様より日本語辞書等、紀伊国屋様よりカードケース、メモ等をご提供頂きました。ありがとうございました。